【ACT26日】 オーストラリア・ポストは、米国向け郵便物の一部受け付けを即座に一時停止すると発表した。ワインや食品、化粧品、サステナブルな衣類など国内の小規模事業による輸出製品への打撃が大きい。
オーストラリア・ポストは26日午前、米国およびプエルトリコへの小包配送の変更について発表した。トランプ米政権が米国への小包の税免除を廃止すると決定し、ニュージーランド、ベルギー、英国、デンマーク、フランスおよびインドの公営郵便事業も同様に米国への配送を一時停止した。
米国は輸入品の到着前に関税の支払いを必要とし、800米ドル(1,230オーストラリア・ドル)未満の輸入品に対する関税免除を廃止した。100米ドル(154オーストラリア・ドル)未満の贈答品、手紙、文書は変更を受けない。米税関国境警備局(CBP)のデータによると、昨年税免除を受けた輸入小包は13憶6,000万個。
シーイン(Shein)やテム(Temu)など、消費者に直接商品を輸出して中国からの輸入品に対する基本税25パーセントを免れる、海外の大型小売事業をターゲットにしているようだが、損をするのは米国の消費者。海外からの輸入が規制されたり、関税を賄うために高額を支払う羽目になる。海外に住む友人家族からの小包も影響を受ける。
国内の小規模事業の多くがオーストラリア・ポスト経由で米国に商品を輸出しているが、オーストラリア・ポストもCBPから変更を知らされたばかりだ。
モナシュ・ビジネス・スクールのニコラ・チャーワット上級講師は、「米国内の消費者に直接商品を販売する小規模事業主が最も影響を受けるだろう」と話した。
先月31日、トランプ米大統領はオーストラリアから米国に入る商品すべてに10パーセントの関税を課すと発表した。10パーセント関税は産業固有の関税と異なり、鉄鉱、アルミニウム、銅には50パーセントの関税がかけられている。
ソース:news.com.au – Australia Post suspends US parcels, food and wine among hardest hit