【QLD25日】 車が横転し、住宅の屋根が吹き飛び、暴風雨により数万人が停電に見舞われた。24日に南東QLD州を通過した大規模な嵐の被害を示す映像が公開され、9万件を超える家庭や事業所が依然として停電しており、さらに新たな嵐が接近している。
ブリスベンや周辺地域を襲った嵐の後、激しい風と猛烈な稲妻により大規模な被害が発生し、QLD州各地で復旧作業が始まった。暴風により倒木が相次ぎ、道路に倒れ込んだ木も多い。巨大な木が折れ、車にのしかかり、突風によって建物の屋根が吹き飛ばされ、車が横転する被害も起きた。
緊急サービス(SES)にはスーパーセル嵐に関連して2,200件以上の通報が寄せられ、巨大な雹や破壊的な風により多数が被害を受けた。ブリスベンでは650件、ローガンで518件、モートンベイで461件の出動が発生。通報の多くは倒木、屋根の崩落、窓ガラス破損といった建物被害だった。
気象局は、嵐はさらに続く見込みで、QLD州、NSW州、VIC州、TAS州に雷雨が広がる恐れがあると警告した。気象庁のジョナサン・ハウ氏は「主な影響はNSW州とQLD州になる」と述べ、QLD州南東部で再び激しい雷雨が見込まれるとした。ゴールドコースト、ブリスベン、サンシャインコースト、ワイドベイ地域では再び大型の雹、破壊的な風、大雨に注意が必要だ。
NSW州でもシドニーからハンター地方、ノーザン・テーブルランド、ミッド・ノースコースト、ノーザンリバーまで広範囲で激しい雷雨の可能性がある。グラフトンからバイロンベイにかけても大きな雹や強風が予想される。州内では電線や樹木が倒壊し、月曜日には16万2,000世帯以上が停電。嵐では約88万回の落雷が記録されたほか、強風で多数の住宅や電線が被害を受け、600本以上の電線が倒壊した。
エナジックスは、安全な復旧には時間がかかる場合があるとし、イプスウィッチ、ブリスベン北部、サンシャインコーストではヘリコプターを使い被害状況を確認していると説明。「倒木や飛散物の撤去時には落下した電線が埋もれている可能性があり、感電の危険があるため細心の注意を」と住民に呼びかけている。
ブリスベンでは直径11cmの巨大な雹が観測され、空港では最大時速107kmの突風が記録された。グラッドストーンでは120km/h、ランドル島では117km/hを超える風速が記録された。
同日、ウィンドラでは46度、ウィントンとロングリーチでは45度に達する猛暑を観測。ローマ、ブラックウォーター、セントジョージ、クレアモントなど多くの地域でも気温は40度を超えた。25日も暑さは続く見込みで、平年より10度高くなる可能性がある。今後数日はQLD州の大部分で極端な熱波が続き、来週初めまで州全域に広がる見込み。南部や西部では来週半ばから徐々に和らぐが、北部や東部では暑さが続く見通し。
ソース:news.com.au – Wild footage reveals damage after massive storms, giant hail smash South East Queensland