【VIC4日】 近年膨れ上がった支出を抑制するため、VIC州政府は公共部門で数百の職を廃止する方針だ。VIC州政府は、最大1000人の職員を削減する公共部門改革を進めており、これにより40億豪ドルの削減が見込まれている。
4日朝、ジャクリーン・サイムズ財務相は、ハレン・シルバー元首相府省務次官による公共部門の独立レビューの最終報告書を公開した。この報告書は、膨張したコストの削減を目的としたものだ。サイムズ氏は、報告書の提言の一部を採用すると述べ、その中には公共部門の1000人削減が含まれる。削減対象には、332人の上級幹部および技術職が含まれ、さらに複数の機関を統合する方針だ。
また、リモートワークの増加に伴いメルボルンCBDの拠点を縮小し、これにより4億2700万豪ドルを節約。さらに、労働力やコンサルタントの外部委託費を削減し、1億1300万豪ドルの節約が見込まれる。
この削減は、州政府が膨張した人件費の抑制に取り組む中で行われている。人件費は2014〜2015年の188億豪ドルから、2024〜2025年には約380億豪ドルへと倍増している。
サイムズ氏は記者団に対し、公共部門の幹部職が「トップヘビー(上層部が重すぎる)」構造であり、若手職員の登用へと再構築する必要があると述べた。「幹部が多すぎて、幅が不足し、キャリア形成に必要な初級職や新卒ポジションも十分ではない。イノベーションの取り込みや、AIなどの新技術に対応するためにも必要だ」
今回の職削減により、政府は40億豪ドルの節約を見込んでいる。
ソース:news.com.au – Victorian government axes 1000 public sector jobs, merges several entities