【VIC15日】 VIC州で数千人の生徒に影響を及ぼすサイバー攻撃が発生し、子どもたちの個人情報が不正に利用されるおそれがあるとして、IT専門家が警鐘を鳴らしている。
州内の公立学校が使用している学校システムが侵害され、ハッカーは生徒の氏名、学年、メールアドレス、暗号化されたパスワード、通っている(いた)学校名や在学年数といった情報にアクセスしたという。専門家の一人は、こうした情報が詐欺などに悪用される可能性があるとして、「大きな懸念がある」と指摘している。
IT専門家のトレバー・ロング氏は、テレビ番組『サンライズ』で次のように述べた。「子どもが人生を始める段階で、悪い信用情報を背負うべきではない。もし誰かが子どもについて、ここからさらに少しでも情報を入手できれば、その子が18歳になった時点で、本人になりすましてクレジット申請をすることが可能になってしまう」
ロング氏は、生徒たちが今後さらに犯罪の標的になる可能性があるとして、警戒を呼びかけた。「あくまで仮定だが、例えば“この子は12年生に進級する”と分かっていれば、年の後半に『ATARの結果(またはHSCの結果)を受け取るには、プロフィールの更新が必要です。こちらをクリックしてください』といったメールを送ることも考えられる。卒業を理由に私用メールアドレスや自宅住所などを入力してしまえば、さらに多くの個人情報をハッカーに渡すことになる。そこから詐欺が現実の問題になる」
VIC州教育省は取材要請に対し、侵害の発生箇所を特定し、安全対策を講じたほか、追加の情報流出を防ぐために一時的にシステムを停止したと説明した。同省の広報担当者は「生徒の安全とプライバシーは最優先事項だ」と述べ、「現在、サイバー専門家や他の政府機関と連携し、2026年度の新学期開始に支障が出ないよう学校と情報共有を行っている。現時点で、アクセスされたデータが公開されたり、第三者と共有されたりした証拠はない」と強調した。
今回の侵害に巻き込まれた生徒数は、現時点では明らかになっていない。『ヘラルド・サン』紙によると、ノースコート・プライマリー・スクールの保護者には書面が送られ、生年月日、住所、電話番号といった個人情報は侵害されていないと説明されたという。
ソース:news.com.au – Personal information of thousands of Victorian students accessed in targeted cyberattack on schools