【TAS20日】 カナダ人女性がディンゴに囲まれた状態で発見され死亡した件を受け、警察が捜査を進めるなか、カガリ島では新たな安全対策が導入された。
19日朝、女性の遺体がディンゴの群れに囲まれて発見されたことを受け、カガリ島周辺でレンジャーによる巡回が強化されている。死亡したのは19歳のカナダ人バックパッカーで、海岸でディンゴの群れに囲まれた状態で発見され、身体には「防御傷」の可能性があるとされている。
女性は午前5時ごろ泳ぐためにビーチへ向かい、その約1時間後、通りかかった男性2人が、岸辺の物体の周囲に約10頭のディンゴが集まっているのを目撃したという。女性は友人とともに、約6週間にわたり島で生活し、働いていたとみられている。
警察が死因が溺死かディンゴによる襲撃かを調べるなか、地元市長は20日、過去5年間で島内の「ディンゴの活動が活発化している」と述べた。この発言は、数週間前に、放置されたテントを食べ物を求めてディンゴの群れが引き裂く衝撃的な映像が公開されたことを受けたものだ。
フレーザー・コースト市のジョージ・シーモア市長はテレビ番組『トゥデイ』に対し、ビーチで遺体が見つかり、溺死なのかディンゴに襲われたのか分からないという状況は「非常に異例」だと語った。最後のディンゴによる襲撃は25年前だが、この5年間で活動が活発化しているとも述べた。
「レンジャーの大きな役割は、人とディンゴを引き離すことだが、長年にわたり噛みつきや襲撃が続いており、ある意味では死亡事故が起きるのは避けられない状況だ」と市長は語った。また、市長は観光客に対し、距離を保ち常に警戒すること、特に幼い子どもを連れた親は世界遺産である同島(旧フレーザー島)では子どもを常に手の届く範囲に置くよう呼びかけた。
一方で、市長はカガリ島で最も危険なのは「車の中や水中」だとも指摘した。「横転事故、サメの襲撃、溺死事故も起きている。ディンゴは脅威ではあるが、フレーザー島で最も危険な存在というわけではない」と語った。
ワイド・ベイ地区のポール・アルジー警視は、検視が行われるまで死因について推測するのは時期尚早だと述べた。遺体はディンゴによって「触れられ、干渉されていた」が、それが死因と関係しているかどうかについては推測しないとしている。「カガリは原生地域で、ディンゴは野生動物だ。地元の先住民や島の住民にとって文化的・象徴的に重要な存在ではあるが、あくまで野生動物として扱う必要がある」と述べ、「美しい場所であるカガリを訪れるすべての人にお願いしたい。ディンゴに近づかず、餌を与えず、彼らの生活を尊重し、適切な距離を保って行動してほしい」と呼びかけた。
目撃者によると、水際で女性の遺体の周囲に少なくとも12頭のディンゴがいたという。豪紙『クーリエ・メール』は、女性の身体に「防御傷」の可能性があったと報じている。警察は、女性の死亡に至った経緯について捜査を開始した。
ソース:news.com.au – Major update post K’gari backpacker death, with rangers ramping up patrol activity