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GHB中毒患者急増、マルディグラパレードに要注意警告

[シドニー-4日]今夜シドニーで開催されるマルディグラ。中枢神経抑制薬GHBの中毒者数の急増を受け、不法薬物に絡んだ事件・事故が懸念されている。

NSW州のジョン・ハジスタゴス厚生相は、シドニー市内のある病院に登録された2月分のGHB中毒患者数が過去2年間と比較し53%増であったことを発表。今夜オックスフォード通りで開催されるゲイ&レズビアンパレードには50万人の人手が予想されており、各病院の救急棟は休む暇もない状態になると見られている。
NSW州ドラッグ&アルコール・ヘルスセンターのボブ・バテー教授はファンタジー、リキッドEもしくはXなどの別称を持つGHBについて、一時的な眠気、リラックス感、めまい、抑制力や動作速度の低下、言語障害、筋肉痙攣、判断力の喪失、さらには全身痙攣、昏睡状態を引き起こす危険があると述べた。
マルディグラ実行委員と警察からは見物客に対し、貴重品を持ち歩かないこと、薬物やアルコールなどの危険性を認識すること、パレードをよく見るために木やポールなどに上らないこと、できるだけ公共交通機関を使用して時間にゆとりをもって行動することなどの警告を発令。
スーパー14ラグビー、Aリーグサッカーのグランドファイナル等、多くのイベントがこの週末に開催され、それに伴いバスや電車の時間も変更される。

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