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「加害者を一生許さない」と、片目を失明させられた女性警官

[シドニー23日]投げつけられたコップの破片によって失明させられた女性警官は、5年の禁固刑に処された19歳の少女を一生許さないと法廷で述べた。

2004年10月、シドニー西部、キャッスル・ヒルのバプで27歳の警官Brook Clingan(ブルック・クリンガン)さんに怪我を負わせたTyneal Louise Jenkins(タイニル・ルイーズ・ジェンキンズ)被告19歳は、23日、意図的に身体上重大な危害を加えた容疑で禁固5年の有罪判決を受けた。
事件当日、非番だったクリンガンさんはパブでボーイフレンドや友人と一緒に楽しいひとときを過ごしていた。ボーイフレンドが踊る姿を見て笑っていたところ、それに腹をたてたジェンジンズ被告が水をかけようとしてコップを投げ、その破片がクリンガンさんの片目を直撃した。クリンガンさんは計7回の手術を受けたが、いまだに視力は戻らないままで、警官として任務を果たせない状態。クリンガンさんは法廷で、被告に対して一生許せないと述べた。また、この事件をきっかけに、交際6年になるボーイフレンドがクリンガンさんの愛称”nice eyes”を呼べなくなったことも付け加えた。
弁護人によれば、ジェンキンズ被告は孤児として虐待をうけてきた過去を持っており、事件当日多量のアルコールを飲んで正常な判断ができない状態にあったという。Graham Armitage(グラハム・アーミテイジ)裁判官は非常に悪質な犯罪であるとしながらも被告の過去に酌量の余地があると述べた。
判決後、クリンガンさんは沈黙のまま法廷を去ったが、後にAAPの取材に対して「今後は眼の回復に全エネルギーをかけます」と答えたという。

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