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シドニーAPEC首脳会談に3億ドル以上の予算 テロ対策の必要性高まる

シドニー21日ー米国ホワイトハウスの顧問で、反テロリズム専門家のBruce Hoffman( ブルース・ホフマン)氏は、オーストラリアはシドニーで9月に開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会談中に想定されるあらゆるテロ攻撃に対する準備が必要であると警告を発した。ホフマン氏は、オーストラリアは従来テロリストのターゲットにされにくい国であったが、今となってはテロリストが弱国だけをターゲットにするという見方は甘いと話す。現在シドニーを訪問中のホフマン氏は、「テロとの戦いは一つの国が単独で取り組む問題ではない。テロの脅威に立ち向かうためには国際機関の協力が不可欠」と助言した。

2007年度APECタスクフォースのAlan Henderson(アラン・ヘンダーソン)事務次官は上院予算委員会で、APEC首脳会談を主催する上でかかる費用は当初の予算を上回る3億3150万ドルに達することを発表した。ヘンダーソン事務次官は、予算追加の理由に予算の詳細が明確化したこと、他都市で開かれる会議費用の負担などを挙げた。予算にはNSW州政府の防犯設備を強化するための経費7890万ドルも含まれている。

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