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バスでの暴行事件多数 バス運転手にDNA採取キットの支給を検討

シドニー3日―Fairfax(フェアファックス)紙は3日、2006年11月から2007年5月までの間で、バス運転手を狙った暴行事件が369件、言葉による攻撃が45件、バスに石が投げ込まれたなどの通報が345件あったことが明らかになったと報じた。このうち、運転手24人が唾を吐きかけられ、20人が脅迫されたと報告している。

事態を深刻に受け止めたJohn Watkins(ジョン・ワトキンス)NSW州運輸相は、バス運転手や乗客に対する暴行や反社会的行為を食い止めるための政策を検討する方針を示した。 NSW州政府は今後、運転手に唾を吐きかけた乗客を警察が追跡できるように、運転手にDNA採取キットを支給することを検討する予定。

Gladys Berejiklian(グラディス・ベレジクリアン)野党運輸スポークスウーマンは、DNA採取キットの使用を支持する一方、暴行の抑止には繋がらないとし、バスルートに配置する警察官の増員こそが抑止力を生むと主張した。

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