一般

NSW州の裁判所、最新のコンピュータ・システムを導入予定

 【シドニー3日AAP】NSW州の裁判所に、費用4800万ドルの「ジャスティス・リンク」と呼ばれる最先端コンピュータ・システムが導入される見込みである。このシステムの導入によって、今後は単純な審理はオンライン上で行われることになり、当事者らが裁判所に出向く必要がなくなる。なお、公判付託手続や裁判は従来どおり裁判所で行われる。

 ジャスティス・リンクはすでにNSW州内のいくつかの裁判所で試験的に導入されているが、今後12カ月間で州内の全裁判所に設置される予定。ジョン・ハツィスタゴスNSW法務長官は「検察官や被告側弁護士は、システム上の電子掲示板にアクセスして論拠を書き込みます。ジャスティス・リンクによって手順が簡素化されるので、裁判に費やされる時間や費用が大幅に削減されることでしょう」とコメントしている。

 また、警察や公訴局、矯正局がこのシステムにアクセスすることで、受刑者の出廷や保釈の調整を行うこともできる。NSW州最高裁判所ではすでにジャスティス・リンクを試験的に導入しており、これまでに民事訴訟の審理167件がオンライン上で行われている。

 

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら