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「豪は未開地が多いが生物絶滅率は世界最悪」 調査結果

 【キャンベラ27日AAP】環境保護団体のピュー環境団体とザ・ネイチャー・コンサーバンシーは、未開地がどれだけ存在するかを調べるため地球をスキャンする調査を科学者たちに依頼。その調査報告が発表された。

 ワイルド・オーストラリア・プログラム調査と呼ばれるこの調査報告によると、オーストラリアの国土の40%は自然のままの姿で残されていて、南米アマゾンの森林地帯やサハラ砂漠と並んで、オーストラリアは未開地を保有する割合が高い国のトップ5に入るとされた。豪国内12の地域が広域にわたって未開となっており、その範囲はSA州ナラボー平野からQLD州のケープ・ヨーク半島の熱帯雨林地帯に及ぶ。

 しかしながら、いいニュースばかりではなく、同報告ではオーストラリアにおける生物絶滅率は世界最悪であることが分かった。また、豚やバッファロー、雑草の繁殖で未開地が侵される危険にさらされていることも明らかになった。

 この報告書の共同作成者であるバリー・トライル教授は、今回の調査はオーストラリアの野生地をいかに保護し、管理していくかを検討するために行われたとし、どの地域が一番保護を必要としているかが分かったと述べた。「未開地保護に関する大変革を行いたい」と同教授。

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