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「イスラム法を取り入れる余地はない」

【シドニー24日AAP】   ニューサウスウェールズ大学(UNSW)で年1回に行われる特別講演、ハル・ウーテン・レクチャー(Hal Wootten lecture)の今年の客演講師を勤めた最高裁判所の元裁判長、ジョージ・ブレナン卿は23日、オーストラリアの司法制度にイスラム法を取り入れることについて、その余地はないと反対の主張を掲げた。

最高裁判所で1981年から1998年にかけて裁判官、また、1995年から1998年にかけて裁判長を務めてきたブレナン卿は、イスラム教徒を含めたオーストラリアの国民全員は、平等主義や寛容、自由の尊重などといった共通価値を持っており、これらはオーストラリアの司法制度の基盤をなしていると指摘した。その下で、イスラム教徒の自らの信念に従う自由を尊重することが義務付けられているが、司法制度にイスラム法を適用する義務もあるわけではないと述べた。

去年、ギラード首相もイスラム法を司法制度に取り入れることについて、オーストラリアでは、オーストラリアの司法制度以外の司法制度はないと反対の姿勢を示した。

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