国際

連邦首相、父死去でロシアから故郷へ

【アデレード9日AAP】   8日、父親急死のニュースを受けたギラード連邦首相は、APEC会議出席のため訪問していたロシアを後にし、故郷のアデレードに到着した。

ギラード首相は、父親ジョンさん(享年83)死去のニュースをロシア・ウラジオストックで聞いた。首相のパートナーのマチーソン氏は首相と一緒でなかったが、アデレードに向かい首相に付き添うものとみられている。首相は、これまでのところ父親死去に関して公的に発言を行っていないが、静かにも守っていてほしいと述べている。

ジョンさんは、ウェールズの炭坑で勤めるため14歳で学校を後にせざるを得なかった。このため自分の子どもには十分な教育を受けさせようと必死だったという。そんな父の後ろ姿を見て育ったギラード首相は、「学習することの楽しみとその強さを教えてくれたのは父だった」と話していた。

首相の父親死去のニュースを受け、首相代行としてAPEC会議に出席することになったエマーソン貿易相は、涙をこらえながら「首相は本当に辛そうな様子だった」と述べた。またスワン副首相も、「親を失ったというニュースは誰にとっても辛いものだが、それをまったく予期しなかった状態で、かつ世界の反対側で受け取るというのは本当に辛いことであろう」と述べた。スワン氏は、ギラード首相が公務に復活までの期間、首相代行を勤める。

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