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“巨大ザメ”の噂に終止符 WA

【パース2日AAP】  WA州南部沖の海に9フィートものホホジロザメを飲み込む巨大なサメがいるという噂が絶えなかったが、その噂に終止符が打たれた。巨大ザメの噂は2004年、サメを追跡するための機器がエスペランスの浜辺に打ち上げられたことから始まった。

回収された機器のデータは、突然500メートルの海中まで急降下した後、温度が急上昇したことを示していた。当時は、機器を装着したサメが、さらに大きい生き物に食べられ、機器がその生き物の体内の温度を感知して急上昇したという理論が展開された。巨大な生き物を追うドキュメンタリー番組まで制作され、死滅したとされるメガロドンというサメがまだ生きている証拠だとする報道もあった。

しかし、連邦科学産業研究機構(CSIRO)は今回、これまでの噂を否定し、機器は他のホホジロザメに食いちぎられたと発表した。同機構は「記録された温度は、ホホジロザメの体内温度と一致しており、シャチのようなものにしては低すぎる」「深い潜水距離も、ホホジロザメには一般的だ」としている。潜水と温度の上昇の間には一週間ほどの時差があり、関連性はないと結論づけた。

CSIROは、世界で最も包括的なホホジロザメの研究プログラムを持っており、機器を装着したサメが国内の海に250頭以上いる。

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