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麦のDNA解読に成功 ビール改良にも

【パース27日AAP】  WA州マードック大学のチェンダオ・リー教授が率いる研究グループがこのほど、麦の遺伝子コードの解読に成功したことが分かった。気候変動への適応や、病気への免疫を向上させられるほか、ビールの味の改良にも役立つと期待が寄せられている。

リー教授によると麦の遺伝子コードは、人間の遺伝情報であるヒトゲノムの約2倍の大きさで非常に複雑なため、解読するのに10年かかったという。ビール醸造に使われる発酵のための遺伝子をつきとめたことから、今後はこれらの遺伝子を改良し、ビールの製造にも生かせるとしている。研究には5~10年かかると予想されている。

オーストラリアは世界の大麦麦芽の40%を生産し、大麦麦芽の最大輸出国であることから、リー教授は「国際市場における競争力を科学を使って高められるだろう」と話した。WA州は、オーストラリア国内の大麦麦芽のほとんどを生産し、そのうち60%が飼料として中国や中東へ輸出されており、40%がビール原料として使われている。

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