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カタール人権問題 FIFA「サッカーに集中を」

【スイス4日】 サッカーワールドカップ(W杯)開幕を20日に控え、オーストラリア代表チームなどが開催国カタールにおける人権問題を批判していることを受け、国際サッカー連盟(FIFA)は選手に対し、「サッカーに集中するように」と要請したことが分かった。

カタールに建設されたスタジアムをめぐっては、W杯開催が決定してから、少なくとも6,500人の外国人労働者が死亡するなど、非人道的な労働環境に批判の声が上がっている。また、カタールでは同性愛が違法となっていることから、性的少数者(LGBTQ)のファンへの対応にも懸念が広がっている。

FIFAのジアニ・インファンティーノ会長とファトマ・サモラ事務総長は選手に対し書簡で、「イデオロギーや政治の争いに、サッカーを引きずり込むべきではない」との見解を示した。さらに、「世界の強みの一つは多様性」とした上で、多様性を受け入れるための行動規範について、互いへの尊敬と差別に反対する態度が土台であることを確認。このことはサッカーの基本理念の一つでもあるとして、サッカーを中心舞台に据えるべきとの考えを示した。

一方、カタールは、オーストラリア代表チームから、「カタールがW杯を開催することが決まって数えきれないほどの労働者が過酷な労働を強いられてきた」と批判を受けると、FIFAを通じ、「このW杯が人々の生活を向上させるために大きな役割を果たすよう、出来る限り尽力してきた」と反論していた。

 

ソース:news.com.au-FIFA bosses tell World Cup teams to ‘focus on football’ after Australia call out Qatar in viral video

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