生活

ダイエットコーラの甘味料 「発がん性リスクの可能性」WHO

【ACT14日】   世界保健機関(WHO)は、ダイエット・コーラなどに使用されている一般的な甘味料が発がん性に関連していることを明らかにした。

 

また、チューインガムやヨーグルトにも含まれるアスパルテームは、「ヒトに対して発ガン性がある可能性がある」とWHOは述べている。当局の国際がん研究機関(IARC)のメアリー・シュバウアー=ベリガン博士は、「限られた証拠」しかないが、この化学物質が肝臓がんを引き起こす可能性があるとしている。

 

WHOの栄養・食品安全部のフランチェスコ・ブランカ博士は、「甘味料入りのコーラーを飲むか、砂糖入りのコーラを飲むかで迷うときには、水を飲むという第三の選択肢を考慮すべき」だとし、加糖製品を制限するよう消費者に訴えている。今回の発表は、5月にWHOがダイエットのために無糖甘味料を飲まないように勧告するガイドラインを発表したことを受けており、化学物質は心臓病や2型糖尿病のリスクを高める可能性がある、と述べている。

 

国連の食糧農業機関(FAO)と合同で設けているFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JEFCA)の別の報告書では、アスパルテームの既存の一日摂取制限量は安全であるとされている。この制限量は1日あたり体重1kgあたり約40mg(9缶から14缶)で、体重70kgの人なら、1日14缶までのダイエットコークを安全に摂取できることになるが、専門家によれば、ダイエット・コーラは歯の酸蝕症など他の問題を引き起こす可能性があるため、その量を飲むことを目標にする必要はないとしている。アストン大学のドゥエイン・メラー博士は「これは摂取を推奨するものではない。甘味料を含むダイエット飲料を含め、清涼飲料水を大量に摂取することは、健康的な食品の摂取量を減らすことにつながる可能性が高い」と述べている。

 

また、Cancer Research UKはWHOの発表を受け「パニックになる必要はない。アスパルテームがヒトにガンを引き起こすという説得力のある証拠はなく、人々は食べ物や飲み物に含まれるアスパルテームでガンになることを心配すべきではない」とし「がんのリスクを減らすには、個々の食品や食材よりも、食生活全体が重要となる。果物、野菜、全粒穀物を多く摂り、赤身肉や加工肉、脂肪、砂糖、塩分の多い食品を控えるなど、健康的でバランスの取れた食生活を心がけること」だとしている。

 

ソース: news.com.au -WHO confirms sweetener in Diet Coke and chewing gum is a cancer risk

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら