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地球温暖化 シドニー西部で経済的影響増大

【NSW18日】   地球温暖化によるシドニーの経済・保健への影響をまとめた報告「バーニング・マニー」が発表された。最高気温が年35度を超える日は、2010年代の年間10日から2070年代は20日に倍増し、熱波に伴うコストも4倍の68億ドルに達すると見積もられる。

報告「バーニング・マニー」によると、熱波による経済的影響を最も受けるのはシドニー西部。68憶ドルの59パーセントは保健および子どもや高齢者、既存疾患を抱える人などの保護に必要となる。

熱波による生産性損失も4倍以上に増え、2070年までに事業損失はおよそ年20憶ドルに上る。

住宅の冷却費用も370パーセント増える。シドニー西部の家庭の冷却費は、現在の年平均258ドルから2079年は年421ドルに上昇する。

調査に参加したサム・カーナガン氏は「気温が35度に達するたびに、シドニー西部の家庭や事業は金を燃やしている」「熱波によりシドニー西部は生活しにくく、生活費も上がっており、今後ますます悪化する」「生産性低下よりずっと大きな問題は、熱波により職場やスポーツ場、自宅で命を失うことだ。熱波はオーストラリアの無言の殺人者。他のすべての自然災害を合わせたより死亡数が多い」と話した。

州政府機関「アダプト(適応)NSW」によると、熱波中のシドニー西部の気温は他地域よりもすでに6~10度高い。

2020年1月、ペンリスは48.9度を記録して正式に地球上で最も暑い場所になった。ペンリス市の記録によると、バークシャー・パークは52度、アグネス・バンクスは51.5度、バッジャリーズ・クリークは50.1度とそれを上回った。

ソース:news.com.au – Western Sydney to bear brunt of increasing heatwaves, new report finds

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