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コロナ変異株やインフル 新たな拡大も

【ACT30日】  オーストラリアではこの冬、新型コロナウイルスの新たな変異株やインフルエンザなどの感染症の症例が増加する可能性が懸念され、専門家たちは冬本番を迎える前にワクチン接種を受けるよう忠告している。

新型コロナでは、オミクロン株の系統にあたる新たな変異株「LP.8.1」が拡大していると報告されている。今月初めの時点で、NSW州内の感染者のうち約5人に1人がこの変異種によるものだった。

世界保健機構(WHO)は今年2月、この変異株が世界的に増加傾向にある2つの株の一つであるとする一方、世界全体における公衆衛生上のリスクは「低い」と評価。NSW州立大学の分子ウイルス学者のスチュアート・ダ―ヴィル准教授もまた、懸念は高まっているものの、この変異株の影響は予想されるほど深刻でない可能性が高いとみている。

医師たちはさらにこの冬、インフルエンザの感染が特に拡大すると警告している。はしかやレジオネラ症への感染例も国内で報告されており、NSW州保健当局によると、50代の男性がレジオネラ症で死亡し、シドニーで複数の感染が発生している。はしかの感染はVIC州やNSW州で昨年を上回る勢いとなっている。WA州では、4月初旬の時点で2024年の感染者数を上回った。

ダ―ヴィル准教授は、「社会には、自分よりも症状が重くなる可能性がある人がいる」、「軽症でも同僚にうつしてしまうのは本当に公平か」、「高齢者施設や家庭介護に携わる人に深刻な影響が及ぶこともある」と指摘。「発症した場合は家で休息し、家族や同僚にうつさないよう、早期回復に努めてほしい」と話した。

 

ソース:news.com.au-Aussies urged to get Covid, flu jabs this winter amid fears of new variant

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