【QLD7日】 QLD州ブリスベン市中心部に、長年にわたり家のない人がテントなどを設置し居住してきたホームレス・キャンプについて、市議会が「懸念を強めている」として、7日までに撤去するよう命じていたことが分かった。現在、公園の周囲では造園工事が行われているほか、17日からはイベントの開催が予定されている。
サウスブリスベンのマスグレーブ・パーク内にあるキャンプに居住していた人は、市議会から通知を受け取ったもようだ。通知には、「住宅支援が必要な場合、安全なコミュニティチームまで連絡を」と記載されていた。このキャンプでは、市がこれまでにも撤去を試みており、24年3月にはシュリナー市長が居住者に24時間以内に退去するよう求めた。
同公園内では、5月17日から19日まで、ギリシャ文化イベント「パ二イリ・フェスティバル」が開催される予定で、現在は準備のため工事が行われている。フェスティバル期間中は一時的にフェンスで囲われ、チケットを購入した者だけが入場できる。
ただし、市議会の広報担当者はキャンプ居住者の立ち退きについて、3月に発表された新たなホームレス対策の方針に沿ったもので、「イベントとは関係ない」としている。また、立ち退き命令の理由として、公園内で発生する暴力、薬物使用、反社会的行動への懸念を挙げている。
一方、グリーンズ(緑の党)のマッセイ市議は、今回の措置について「弱者を公園から排除するのは、過去に掲げた包摂的な方針から、厳しく退行的な方向への転換だ」と批判した。
ソース:news.com.au-‘Concerned’: Alarming note issued by Brisbane Council