【NSW3 日】 NSW州政府はこのほど、駐車違反の取り締まり制度に「公平性と透明性」を取り戻すとして、5年前に導入されたチケットなしの駐車違反制度を廃止し、即時のチケット発行を復活すると発表した。
チケットなしの駐車違反制度は、車のフロントガラスに紙の違反切符を貼り付ける代わりに、タブレットや携帯端末などを使って、違反車両のナンバーや位置情報、写真などの電子記録をもとに取り締まりを行い、後日、郵送や電子メールなどで通知する仕組み。前政権が導入すると、違反切符の発行件数が大幅に増加した。
今回の変更により、従来の現場での違反通知が復活し、監視員は車両に違反切符や通知を貼り付ける必要があるほか、違反から7日以内に運転者に対して通知することが義務付けられる。
NSW州のフーソス財務相は、従来のやり方を復活させることで、数週間後に突然駐車違反の通知を受け取ることがなくなるとし、「常識的な変更により、公平性と透明性を制度に取り戻せる」と述べた。
道路サービスNRMAのクーリー広報担当は、州政府によるチケットなしの駐車違反制度の廃止を歓迎した上で、「透明性は重要で、人々はいつ、なぜ罰金を科されたのかを知る権利があり、必要であれば公正に異議を申し立てる機会も持つべきだ」と話した。
ソース:news.com.au-‘Fairness’: Major change outlaws ticketless parking fines in NSW