【NSW24日】 NSW州地方消防局(NSWRFS)はこのほど、山火事に対応する次世代型消防車両6台を導入すると発表した。8月1日から投入されるのは、チェコ共和国のタトラ製消防車両6台で、NSWRFSが保有する車両は新車両と改修車両を合わせて290台となる。
NSW州のミンズ首相は、新たに導入される車両について、「命を守るための重要な道具」だとし、消防士を支え、NSW州全土の地域社会の安全を強化するための極めて重要な装備との見方を示した。
また、同首相は最近の洪水で多くの緊急ボランティアが活動したことを受け、新たな装備が不可欠だと強調。NSW州中部沿岸部では、洪水対応に多くのボランティアが出動した。
チェコ共和国で製造されるトラックは、総重量26トン、最大9,000リットルの水を搭載できる。現行車両の中では最大規模だ。もともと軍事用車両メーカーのタトラが製造する車両は、タイヤの空気圧を自在に調整できる機能を備え、4輪駆動と6輪駆動モデルがある。
NSWRFSのカーティン局長は、タトラ製消防車両の導入は、将来の災害に備えて車両隊を「未来対応型」にしていく長期計画の一環だと説明。最新の乗員保護システム、安全性重視の設計、通信機器などが搭載されており、極限の環境下でも活動が可能と述べた。
RFSは、消防車両以外にも、最近の洪水危機に際し、新型車両を多数投入し、本部が置かれるマースデン・パーク(Marsden Park)への大規模な移転を進めている。