【NSW25日】 NSW州やVIC州で近く、電車やメトロ、バスなどへの電動自転車(Eバイク)や電動スクーター(Eスクーター)の持ち込みが禁止される可能性が出てきた。Eバイクに使用されるリチウム電池が原因の火災が頻発しており、安全性を確保するために検討を進めるとみられる。
NSW州のグラハム交通相は、英国のロンドンと同様、EバイクやEスクーターの持ち込みを州政府として一時的に禁止することを検討するとともに、連邦政府に対しても対応を求めていると説明。禁止措置は早ければ9月にも実施される可能性が高まっている。
一方、NSW州における自転車利用者のための非営利組織、NSW州自転車協会は、禁止措置が他の業界に誤ったメッセージを与える可能性があると警告。一部の例外措置を設けるべきとの考えを示している。
同協会のマクリーンCEOは、配達員や小規模事業者、障がい者や高齢者など、Eバイクを日常の移動手段として利用している人々がいるとした上で、「一時的な措置にとどめること、安全で信頼できるEバイクを使用している人には例外を設けることを強く求める」と述べた。
リチウム電池をめぐっては今年初め、VIC州メルボルン東部のユニオン駅に停車した電車内でEバイクの電池による火災が発生し、乗客が避難する事態となった。VIC州政府もまた、電車、トラム、バスでのEバイクなどの持ち込み規制案について、8月18日まで市民から意見を募集している。
ソース:news.com.au-E-bikes, scooters could soon be banned from trains in NSW, Victoria