【NSW15日】 世界的に有名なボンダイ・ビーチで14日に発生した致命的なテロ攻撃について、新たな詳細が明らかになった。
2人の男がボンダイ・ビーチで発砲する数時間前、砂浜は家族連れや若者、日光浴を楽しむ人々で埋め尽くされていた。気温は25度に達し、青空の下、砂浜に空きはほとんどなかった。ビーチの上では、ユダヤ系コミュニティが「チャヌカー・バイ・ザ・シー」のイベントを開催していた。
14日午後5時ごろから午後9時までの予定で、「チャヌカー・バイ・ザ・シー」のイベントが行われ、家族連れが集まっていた。しかし、開始から2時間も経たないうちに銃撃が始まり、少なくとも15人が死亡、40人が負傷した。警察が最初の通報を受けたのは午後6時43分だった。
開始から2時間も経たないうちに、50歳と24歳の父子が歩行者用の橋に陣取り、高性能銃器と大量の弾薬を所持して標的に照準を合わせた。最初の発砲は午後6時45分直前で、家族連れで混雑する人々に向けられた。
「2人の人物が、ボンダイ・ビーチのアーチャー・パークで、家族で混雑していた集団に向けて発砲した」と、NSW州のクリス・ミンズ首相は14日夜に述べた。映像には、人々がビーチから逃げ惑う様子や、散弾銃のような武器を持った2人の男がビーチ方向に向けて発砲する姿が映っていた。
その後まもなく、救急ヘリコプターや集中治療パラメディック、特殊作戦パラメディックを含む救急隊がキャンベル・パレードに急行し、被害者の救護にあたった。警察によると、銃撃後まもなく、キャンベル・パレードで「複数の即席爆発装置(IED)」が入ったとみられる車両が発見された。
15日朝、警察は現場で2つの作動中のIEDが見つかり、専門部隊によって解除されたと確認した。立ち入り禁止区域は午後9時前まで設定されていた。朝の時点で死者は15人に達し、年齢は10歳から87歳までに及ぶ。死亡者の中には、警察に撃たれ現場で死亡した50歳の銃撃犯も含まれている。14人が現場で死亡し、42人が病院に搬送された。その後、10歳の少女が病院で死亡した。6人が重体で、その他の負傷者は重傷または容体安定とされている。負傷者の中には警察官2人も含まれ、いずれも重傷だが容体は安定している。
この事件は午後9時36分ごろ、テロ事件として正式に認定された。また、容疑者の1人が住んでいるとされる通りも警察によって封鎖された。
ASIO長官のマイク・バージェス氏は会見で、オーストラリアのテロ脅威評価は「可能性あり(probable)」のまま維持されるとし、テロ行為が発生する確率は50%であると説明した。
ソース:news.com.au – ‘Firing on a crowded group of families’: How Bondi terror attack that killed 16 unfolded