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地球温暖化による海水酸性化で海洋生物が絶滅の危機に

ブリスベン 29日- 連邦科学産業機関(CSIRO)の科学者によると、オーストラリアの海に住む軟体動物の甲殻が、地球温暖化によって酸性化が進む海水によって腐食され危険にさらされている。 同機関は、海洋の食物連鎖系の一番下に位置する軟体動物が酸性化する海水に腐食され数が減少し、その影響で海の食物連鎖が崩壊の危機にさらされていると述べた。
 
同機関の科学者アンソニー・リチャードソンによると、海水によって吸収された空気中の二酸化炭素が海水を酸性化し、炭酸カルシウムで出来た石灰質の甲殻を腐食させている。この影響は特にオーストラリアと南極の間の海で顕著に見られ、今世紀末にはこの地域の海洋に住む石灰質甲殻を持つ生物が絶滅する危険がある。

石灰質の甲殻をもつ棘皮動物(ウニやヒトデなど)も同様に危機にさらされている。

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