【メルボルン22日AAP】 12歳の少年がメルボルン近郊南部フランクストンにあるペニンシュラ私立病院およびその産科医を業務上過失でVIC州の最高裁判所に提訴している裁判で、原告側の弁護士は22日、産科医が母親に陣痛促進剤を過剰に投与したため、少年に脳性まひを抱えさせたとの主張を冒頭陳述で提示した。
また、陪審員に対し、母親の陣痛が規則的になっていたにもかかわらず、産科医が陣痛促進剤シントシノン(Syntocinon)の投与量を最大限の3倍まで増やしたことにより、少年の脳の酸欠状態を引き起こし、脳まひを抱えさせたことを立証する専門家による証拠を提示すると述べた。
少年は、話すことも歩くことに不自由を抱えており、平均寿命が30歳を超えないとみられる。ペニンシュラ私立病院とその産科医に損害賠償を求めており、数百万ドル規模にも上ると予想されている。