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難民受け入れの明言避ける 連邦首相

【キャンベラ6日AAP】   シリア情勢の悪化で大量の難民が各国に押し寄せるなか、アボット連邦首相は追加の難民受け入れについて明言を避けた。

ダットン移民相は、オーストラリアができることについて国連難民高等弁務官と協議する目的で、スイス・ジュネーヴに向かった。

アボット首相は6日、連邦政府はシリアおよびイラク周辺国の難民キャンプにいる家族らの受け入れを特に考慮していると話した。しかし、年間受け入れ数に加えて中東の紛争地域からさらに難民を受け入れる動きがあるかという質問について、「現段階では受け入れ人数は示さない」と話した。

連邦政府は昨年度の人道ビザ数1万3750件のうち、4400件をシリアおよびイラクからの難民に確保した。

野党労働党のショーテン党首は、オーストラリアはより多くの難民を受け入れるべきだと話した。労働党は7月の全国大会で、2025年までに難民の受け入れ数を2万7000人に倍増すると決定している。一方で連邦政府は、年間受け入れ数を2019年半ばまでに1万8750人に引き上げるとしている。

グリーンズ(緑の党)もまた、シリアやイラク北部から追加で難民2万人を緊急的に受け入れるよう求めている。

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