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パイロットに脱穀機運転の研修 WA州

【WA27日】   WA州で今年、1,450万トンの穀物が収穫予定だ。国境・州境封鎖による労働者不足を受けて、仕事を失った国際線パイロットが脱穀機運転の訓練を受けている。

リー・ウェブスターさんは例年、バックパッカーや移動労働者に農業研修を行う。今年は収穫作業機の運転手が1,000人以上不足しているとして、パイロット9人に刈り取り脱穀機の運転を指導した。全員が航空会社から無期限に一時解雇を言い渡されており、1人は「航空機とは少し異なるが、楽しみだ」と話した。 ウェブスターさんは「パイロットはスキルが高いが、忙しい収穫期に新たな大きな機械を運転するのは危険」「他州から経験者が働きに来られるよう、州境を開けてほしい」と話した。

WA州は農業職を引き受けるよう州民に奨励しているが、生産者は期限内に穀物を収穫しなければならない。アルバリー近郊サウス・スターリングで穀物を生産するカーウェンさんは、6週間で従業員25人を必要とする。通常は欧州やニュージーランド、国内東部から作業者を得てきたが、今年は人手の確保が間に合うか自信がないという。

一方、WA州で退職した運送業のドライバーも復職を求められている。荷物を積載した連結トレーラーは長さ36メートル以上、重さ120トンにも上り、運転技術と経験が求められる。

ソース:abc.net.au- Border restrictions see out-of-work pilots retrain as machinery operators for WA grain harvest

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