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38歳男性が介護中に死亡 NDIS業者を訴え

【QLD22日】  QLD州で知的障害を持つ38歳の男性がNDISプロバイダーによる介護を受けている時間内に車にはねられ死亡した事故で、国民身体障害者保険制度(NDIS)質と安全委員会(Quality and Safeguards Commission)は22日、連邦裁判所に民事罰手続きを行ったことが分かった。

死亡した男性は、NDISプロバイダーのオーロラ・コミュニティー・ケア社が運営する自立生活支援ホームで介護を受けていた。常時2人の介護者が男性のケアを行う責任があったが、事故当時は介護者のうち1人は寝ており、もう1人は隣の部屋にいたため、男性は監視を受けることなくホームから出られる状態だったという。

質と安全委員会のマッキー委員は、「結果的に弱者を死に至らしめることとなった悲劇的な事件だ」と述べ、プロバイダーに対し強硬な措置をとると説明。法的措置がとられたことで、NDISに携わる全てのプロバイダーとサポートワーカーに強いメッセージを発信することになるとの見解を述べた。

重度で永久的な障害を持つ人を対象としたNDISは、政府の負担額が毎年293億ドルに膨れ上がっている。ここ数年、不正業者による不正受給が問題となっており、2022年10月には対策チームが発足した。ショーテンNDIS相によると、対策チームは初年度に100件以上、総額10億ドル相当の受給について調査を実施した。

 

ソース:news.com.au-Care centre sued over NDIS patient’s death

 

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