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野党の原子力発電案 候補地を近く発表か

【ACT23日】  連邦政府の保守連合のピーター・ダットン党首は、提案している原子力発電所の導入をめぐり、原子炉の建設場所を近く発表する意向を示した。数週間以内に発表されるとの見方もある。最大7つの候補地を発表するとみられ、自由党が議席を保持する2つの選挙区と、国民党が保持する4つか5つの選挙区が含まれる可能性があるという。

候補地に挙がっているのは、VIC州ラトローブ・バレー(the Latrobe Valley)、アングルシー(Anglesea)、NSW州のハンター・バレHunter Valley)、WA州のコリー(Collie)、SA州のポート・オーガスタ(Port Augusta)、そして国民党のでリトルプラウド党首が擁立するQLD州マラノア(Maranoa)に建設される可能性があるとみられている。これらの地域には現在、石炭火力発電所またはガス火力発電所がある。

連合のオブライエン・エネルギー広報担当はこれらの場所を視野に入れているかどうかについて直接のコメントは避けたが、「いずれ発表する」と約束した。ただ、石炭火力発電所やガス火力発電所が閉鎖された場所に原子力発電所を建設する計画については、連合は数か月前から発表している。

一方、連邦政府のプリバセク環境相は、連合の計画は「まだ架空の産物だ」とし、「9週間前に決まっていたことなのに、なぜダットンは私たちに言わないのか」、「計画がどうなるのか、コストはいくらかなどを知る必要がある」と述べた。

ダットン氏は22日、「次の選挙まで12か月あり、原子炉建設の詳細や他の多くの政策は追って発表されるだろう」と述べた。また、CSIROの年次報告書で国内初の大規模原子炉の建設は2040年までかかり、建設費用は170億ドルに上るとの見方を否定した。

 

ソース:news.com.au-Peter Dutton to reveal nuclear power locations ‘soon’ amid energy debate

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