【QLD16日】 先頃の熱帯低気圧によって発生した洪水の影響で、ブリスベンで初めて日本脳炎ウイルス(JEV)が確認された。悪天候の影響を受けたQLD州南東部およびNSW州北部で警戒が必要だ。
QLD州保健局は、定期的な蚊の観察から、ブリスベン東部ヘマントで日本脳炎ウイルスが確認されたと発表した。ブリスベンで同ウイルスが確認されたのは初めてで、ウイルスを持つ可能性のある蚊がさらにいると考えらえる。一般的に、湿度・気温が高い気候の後に蚊の個体数が増える。
感染しても無症状の人がほとんどだが、感染した蚊に噛まれてから5~15日後に発熱、頭痛、嘔吐などの症状が現れ、稀に重篤な神経疾患や死に至ることもある。
蚊に噛まれないよう、予防として明るい色のゆったりした長袖・長ズボンを着用し、虫よけスプレーや蚊取り線香の使用が奨励される。また、家周りで水が溜まりやすいものの撤去も大切だ。
QLD州のかかりつけ医(GP)や薬局などでJEVのワクチンが受けられ、対象者には無料で提供される。
先週、NSW州南西部マランビッジー地方で休暇中に蚊に刺された70代の男性が死亡した。今年に入って同州で2人目の死亡だ。
ソース:news.com.au- NSW and Queensland residents warned of mosquito-borne Japanese encephalitis virus