【NSW23日】 生活費の高騰が続く中、オーストラリアの消費者の間でスナックの楽しみ方に変化が起きていることが分かった。食料品への支出を抑えるため、消費者は高価なフルサイズの商品ではなく、「ちょっとした贅沢」を感じられる一口サイズのお菓子が人気を集めているという。
チョコレートスナック「チョック・バイツ(Choc Bites)」を販売するグッドネス・キッチンの創業者グローバー氏によると、食費を抑える中で最初に削られるのは高額な贅沢品だが、“マイクロ・ラグジュアリー”と呼ばれる小さなご褒美は、高額で「すべて手に届かない」と感じられる中、自分の生活にコントロールと喜びを取り戻してくれるという。
消費者の食習慣の変化は、グローバー氏が社長を努めるFSLフーズにも影響を与えており、同社が23年5月に発売を開始したチョック・バイツは好調な売り上げを維持し、NSW州、VIC州、QLD州で販売を開始した。
また、このような新しい食習慣は他のブランドにも広がっており、レメディー・ドリンクス(Remedy Drinks)が販売するファンクショナルソフトドリンクの「ソーダリー(Sodaly)」は、売上高が前年比82%増を記録している。ファンクショナルソフトドリンクは、通常の清涼飲料水に健康促進や栄養などを付加した飲み物。
レメディー・ドリンクスのヴァイルCEOは、「生活費の危機の中でも、オーストラリア人は“人生の小さな楽しみ”を諦めておらず、より賢い商品選びをしているようだ」と話した。
ソース:news.com.au-Cost of living sparks new eating trend as Aussies cut supermarket spending