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豪でゆっくり消えていく職種 トップ5

【NSW1日】  オーストラリアでゆっくりと確実に減少している職業は旅行代理店で、2014年に約2万7,000人いた労働者が、2024年は1万7,600人と34.8%減少したことが、KPMGオーストラリアによる調査で明らかになった。

過去10年間で最も減少した職業のトップ5は、1位の旅行代理店に続き、2位は印刷製造で2万6,900人から2万700人と23%減、3位がエグゼクティブ・アシスタント(秘書)で21.6%減、4位が通信機器の修理・設置作業員で12.4%減、5位が農業で16万7,000人から14万4,800人となった。

KPMGの都市経済学者のローンズリ―氏は、テクノロジーの進化と消費者行動の変化が減少の主な要因と分析。例えば、旅行代理店はパンフレットを観ながら店頭で旅行を計画していた人が多かったが、今はオンライン予約サイトで誰でも手軽に手続きができるようになった。また、印刷業は新聞や雑誌の紙媒体発行が減少し、デジタルメディアとデジタル広告の拡大が背景にある。エグゼクティブ・アシスタントもまた、共有カレンダーやオンライン予約ツールの普及で、自分でスケジュールを管理できる人が増えていることが理由とみられる。

一方、急成長している職業は高齢者・障がい者介護が98%増、リハビリ・補助医療が83.9%増、保育士・幼児教育が53.5%、看護師・助産師が29%増、教師が23.6%増となっている。ローンズリー氏は、これらの業種で労働差が急増している要因として、社会の高齢化と女性の労働参加があると指摘している。

その他の成長職種としては、IT・テック系が55%増、マーケティング・広告・PRが40.9%増、人事(HR)関連が41.2%となっている。

 

ソース:news.com.au-Occupations that are slowly disappearing across the country

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