【ACT4日】 3日の連邦総選挙で与党労働党が圧倒的勝利をあげ、アルバニージー首相は20年振りに連邦首相続投を達成させた。世界は「反トランプ現象」と反応した。
野党保守連合は大敗だけでなく、ダットン党首は自らの選挙区も労働党に奪われた。ダットン氏の公約はたびたびトランプ米政権を連想させたとして、このイメージが選挙結果に影響したと各国は伝える。
英BBC局は「ダットン氏は”オーストラリアのトランプ氏”と多くの人が見なした」「公務員の削減、移民、対中国問題でトランプ政権と比較され、このイメージを振り払おうとしたが、有権者に届かなかった」と伝えた。
米CNNも同様に「オーストラリアは英連邦国家のカナダ同様、極右政治に抵抗するようだ」と伝えた。
米ワシントン・ポストも「労働党の勝利は反トランプ現象に押された」、米ニューヨーク・タイムズは「輸出大国のオーストラリアにとって、トランプ政権の関税政策が投票の外部因子になった」と伝えた。
ターンブル元自由党連邦首相も「ダットン氏の選挙キャンペーンはトランプ氏にそっくりだった」と話した。自由党議員らも「トランプ氏が最大の要因になった。規模はカナダより小さいが、トランプ氏の影響で負けた」と分析した。
4日朝の時点でトランプ氏からアルバニージー首相に連絡はないが、ルビオ米国務長官は「米国の友人そして仲間として、オーストラリアと共通の利益を追求し、インド太平洋地域そして世界の自由と安定促進を楽しみにしている」と称えた。
ウクライナのゼレンスキー大統領も「ロシアの戦争を終わらせ、恒久的な平和に向けたオーストラリアの断固とした支援を高く評価する」とアルバニージー首相の勝利を祝った。
ニュージーランドのラクソン首相はアルバニージー首相に直接連絡したとして、「オーストラリアほど絆の強い仲間・友人はいない」と述べた。
英国のスターマー首相も「英豪はこれまで以上に密接に、共通の目標に向かって一致協力するだろう」とソーシャルメディアに綴った。
インドのモディ首相も、「アルバニージー首相の勝利は2国間のつながりを強化する」と称えた。
ソース:news.com.au -‘Anti-Trump’: World reacts to Albanese win, Dutton ousted