国際

豪から米国への渡航者が減少 トランプ政策影響

【QLD8日】  大手旅行会社フライト・センターによると、2025年年初からの3か月間で、オーストラリアから米国へのレジャー旅行予約は前年から12~15%減少したことが分かった。米国のトランプ大統領による厳格な入国管理や関税など、物議を醸す政策を受け、米国への旅行を回避する人が増えているようだ。

フライトセンターのターナーCEOは、米国で入国拒否や身体検査、拘留などの報告が増え、渡航に不安を感じる人が増えていると分析。「不安定な状況」が影響しているほか、単純に「トランプのやっていることが気に入らない」といった理由で米国に行かない人もいると説明した。

米国への渡航では、厳しい入国審査のために「旅行代理店に書類を確認してもらう」ことも重要だとし、特に中東系のパスポート保持者やオーストラリア以外のパスポートも注意が必要とアドバイスしている。

同業イントラピッド・トラベルも同様に、1~4月にオーストラリアとニュージーランドから米国への旅行予約は前年比13%減となり、4月だけで44%減少した。一方、南米への旅行は好調で、ペルーは59%増、チリは54%増、エクアドル48%増だった。

一方、オーストラリアの高齢者は政治的な不安に大きく影響を受けておらず、51~70歳の旅行者は前年より40%~60%増加したが、30~50歳は最大18%減少した。米国国際貿易局によると、3月のオーストラリアからの訪問者は前年比7%減で、これはパンデミック以来最大の落ち込みとなっている。

米国税関・国境警備局(CBP)は、有効なビザやESTAを持っていても入国を拒否したり、拘束や国外退去にする権限を持つ。トランプ政権下では「厳格な審査(enhanced vetting)」が導入され、空港での電子機器、メール、SNSのチェックが強化されている。

 

ソース:news.com.au-‘Don’t like what Donald Trump’s doing’: US travel bookings plummet as Aussies look elsewhere

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら