【NSW14日】 シドニー市議会は、シドニー市中心部の公立公園において音楽フェスやフードマーケットなど大規模なイベントを承認しない方針をあらためて確認し、2022年に導入されたイベント禁止措置を継続することを決めた。イベント主催者や経済界からは、「馬鹿げている」と批判が噴出している。
市議会は、「気候変動」による異常気象のため、イベント開催の前後に大雨が降り、公園に重大な損失をもらたしていると説明した。禁止のきっかけは、2022年に開催された「ナイト・ヌードルマーケット」で、プリンス・アルフレッド公園の芝生が泥だらけになったことを受け、ムーア市長が導入した。
NSW州のミンズ首相は、市議会が示した理由を「完全なごまかし」と一蹴し、「コミュニティイベントをやりたくないなら、正直にそう言うべきだ」と述べた。ミンズ首相は就任以来、シドニーの活性化とナイトタイムエコノミーの支援に注力しており、この禁止措置が国際都市としてシドニーの評価を下げていると批判。ムーア市長は「大きな間違い」を犯したと述べた。
さらに、業界団体のビジネス・シドニーの二コラウ氏は、「公園や公共空間でのイベントを禁止または制限することは、シドニーの文化や経済に重大な影響を与えている」と述べ、イベント業界からも「想像性を阻害し、経済活動の機会を減らしている」と批判した。
一方、シドニー市の広報担当は、「天候や芝生の再生、補修の必要性からイベント開催が困難な状況」と述べ、禁止を継続することは適切な判断との姿勢を示した。また、路地や空き地でのイベント開催の可能性を検討していると説明した。
ソース:news.com.au-‘Fun police’: City of Sydney blames ‘climate change’ for a ban on large events in public parks