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NSW州北中部沿岸 豪雨で5万人孤立も

【NSW22日】  NSW州ミッド・ノース・コースト(北中部沿岸)では、豪雨の影響により約5万人が孤立している可能性があり、一部地域では「水位が500年に一度」の水準に達していることが分かった。また、モト(Moto)で21日午後3時ごろ、浸水した住宅内から男性の遺体が発見され、警察が経緯について調査を進めている。

豪雨の影響で、これまでに救出された人は数百人とみられている。NSW州緊急サービス(SES)の隊員が、屋根や急流から多くの人をウィンチを使って安全な場所へ避難させる作業が続いている。過去24時間でSESに1,000件以上の通報があり、339人の住民が救出されている。

気象局(BOM)によると、21日午後9時以降、ベリンジェン(Bellingen)で312ミリ、モパラバ(Moparrabah)で207ミリの降雨が記録された。今後、約5万人が孤立する恐れがあるとみられている。

また、今後も100~150ミリの降雨が予想され、コフスハーバー(Coffs Harbour)、ポートマッコーリー(Port Macquarie)、ターリー( Taree)、ウルグールガ(Woolgoolga)、ソーテル(Sawtell)、ドリゴ(Dorrigo)などでは降水量が300ミリに達することもありそうだ。

気象局のリード氏は、「24時間で降雨が最大300ミリに達すると、命に関わる鉄砲水が発生する危険性が出てくる」と指摘した。現在、洪水警報が出ている河川と地域は、ナンバッカ川(Nambucca River)、マクリ―川(Macleay River)、グロースター川(Gloucester River)、マニング川(Manning River)、ウロンビ・ブルック(Wollombi Brook)となっている。

NSW州SESのマローン補佐官はさらなる降雨に備えているとした上で、継続的な雨と雨水の急流により、孤立した地域へのアクセスが極めて困難になっていると説明。救助を待っている人は安全な場所で、できるだけ水のない乾燥した環境にとどまり、「洪水地域には近づかないように」と呼びかけた。

 

ソース:news.com.au-Man found dead, 50k residents to be cut off by floodwaters in NSW Mid North Coast

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