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SAの「鉄鋼の生産地」 飲酒禁止ゾーン拡大に

【SA24日】   SA州の主要な鉄鋼生産都市であるワイアラ市は、アルコール関連の問題や反社会的行動を抑制するため、市全体を飲酒禁止にすることが市議会によって可決された。

同市議会は、アルコール関連の問題に関しての地域住民からの要望を受け、飲酒禁止ゾーンの拡大を決定した。拡大に先立ち、フィル・ストーン市長は「コミュニティにとって最も重要な変化の一つになる。今回2,500件を超える地域住民の要望を受け、飲酒禁止ゾーン拡大に取り組んでいる」と述べている。

しかしながら同市長は、飲酒禁止ゾーンの拡大がアルコール関連の反社会的行為を解決する特効薬にはならないとも認識している。同氏は「真の改善のためには、複数機関が集中的に対応する必要がある。これには住宅問題の対応、警察官の増員、危険な状態にある人々への支援などが含まれる」と述べた。ワイアラ市議会は、市全体の飲酒禁止の実施を酒類・ギャンブル委員会に申請する予定だが、施行までには数ヶ月の期間を要する。

ワイアラ市は、同市にあるホワイアラ製鉄所が州政府によって今年2月に経営破綻に追い込まれたことで、全国的なスポットライトを浴びることになった。毎年120万トンの鉄鋼を生産していた同製鉄所は、破綻前毎日約150万ドルの赤字経営を続けていた。

ソース:news.com.au – Whyalla council votes for booze ban to slow anti-social behaviour

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