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4大銀行 RBA会合前に利下げの動き活発に

【NSW2日】  国内の4大銀行は、オーストラリア準備銀行(RBA)が今月8日に予定している会合を前に、利下げの動きを活発化させている。金融機関による競争が激化していることが理由とみられている。

ANZ銀行は、固定金利型住住宅ローンの各種商品で10~35ベーシスポイント(0.10~0.35%)の利下げに踏み切った。変更により、2年固定住宅ローンの最低金利を20ベーシスポイント引き下げ5.19%とした。また、3年の固定住宅ローンは5.34%、4年および5年ではそれぞれ10ベーシスポイント下がって5.74%とした。

一方、市場ではRBAが25ベーシスポイントの利下げを行い、金利を3.60%に引き下げると広く予想されている。

金融比較サイト、キャンスターでデータ分析を担当するティンダル氏は、ANZ銀行は4大銀行の中で、1年から5年のすべての固定住宅ローンで最も低い固定金利を提供しているとの見方を示している。また、同銀行は、より多くの顧客を固定金利ローンで囲い込むことで、自社のローン資産を安定させようとしている可能性もあると指摘した。

一方で、「ANZ銀行の固定金利は特に短期のものにおいては他の四大銀行より有利ではあるものの、市場で提供されている最低水準の固定金利と比べると依然としてかなり高い」と述べた。現在、13の金融機関で5%を下回る固定金利商品は少なくとも1つ提供されている。

ティンダル氏によると、ANZの最新の中間決算では、固定金利住宅ローンの契約はわずか3%にとどまり、残りの97%が変動金利での契約となっている。顧客は大きなペナルティがなく、いつでも借り換えや返済条件の変更が可能な状態にあるとの見解を示した。また、「もし金利を固定したいと考えているなら、『5』や『6』で始まる数字ではなく、『4』台を狙うべき」と述べた。

 

ソース:news.com.au-Big four bank moves on fixed interest rates ahead of July RBA meeting

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