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下水詰まり除去に年間100万ドル WA

【WA4日】  WA州では、ファットバーグ(Fatberg)と呼ばれるゴミの塊による下水システムの詰まりの問題により、年間100万ドルのコストが発生していることが分かった。パイプモンスターと呼ばれることもあるファットバーグによる詰まりの報告件数は、過去1年間で1,329件に上っている。

WA州水道公社のウォーター・コーポレーションによると、ファットバーグによる詰まりの報告件数は2021年に918件、2022年に1,152件だった。ファットバーグは、キッチンごみから出た脂肪や油が、ウェットティッシュやペーパータオルなどのトイレに流せないものと混ざったもので、悪臭を放つ物体として知られる。

WA州パースでは今年3月、重さが約30トンと過去最大規模のファットバーグが、定期的に行われている点検中に発見され、除去するのに2日間を要した。

また、過去にファットバーグが注目を集めた事例として、2024年2月にパースのRACアリーナで予定されていたブライアン・アダムスのコンサートが、会場外の下水道にファットバーグが詰まったため中止となった。会場のトイレが使えなくなったり、下水が漏れ出すなどのリスクが高まったため、開演数時間前にやむなく中止する判断が下された。

ウォーター・コーポレーションの処理・資源回収責任者であるトロリオ氏は、ファットバーグによる詰まりの除去作業には時間がかかり高額で、作業員にとっても非常に不快なものだと説明。もともと下水道システムに入ってはいけないものが混ざりあって出来ていると指摘し、「トイレに流していいのは“3つのP”だけ、Pee(尿)とPoo(便)、そしてPaper(トイレットペーパー)だ」と述べた。

 

ソース:news.com.au-‘Fatbergs’ wreak havoc on WA’s sewer network, costing $1m annually

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