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豪統計局 5月の出入国者動向を発表

【ACT15日】   オーストラリア統計局(ABS)の最新データによると、海外からの留学生は着実に増えている。一方、オーストラリアから海外の渡航先では日本が3番目に多かった。

今年5月、海外留学生2万6,210人が入国した。昨年5月は2万4,270人、2023年5月は2万2,500人だった。高等教育は重要な輸出産業として上昇を続けるが、政府は昨年末、海外留学生の上限を定めると発表している。

金融サービス企業AMPのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「この傾向が続けば、数年以内に教育はガスと石炭を上回り、鉄鉱に続く第2の輸出産業になる」「移民を制限して輸出としての教育セクターを遠ざけ、自ら墓穴を掘ることのないよう注意が必要だ」と話した。

観光では、5月の海外からの訪問者数は昨年比1万1,000人増加した。ニュージーランド(11万7,250人)、中国(6万7,350人)、インド(4万7,940人)の順に多かった。

オーストラリアから海外への旅行先では、インドネシア(14万9,080人)、ニュージーランド(8万3,020人)、日本(8万2,920人)が上位3カ国。次に米国、中国、タイが続いた。短期旅行でパンデミック前のレベルを超えた渡航先はインドネシアと日本のみ。一方、渡航先上位10カ国中、パンデミック前と比べて著しく減ったのは米国のみだ。

インドネシアは乾季にあり、生活コスト上昇の影響で夏の欧州など費用の高い旅行先を避け、バリ島を含む短期旅行の人気が高まっている。

日本も初夏と円安が重なり、日本への旅行者は昨年5月より2万4,000人近く多かった。

ソース:news.com.au- Catch-22 as international students continue to flow into Australia

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