【QLD18日】 QLD州政府はこのほど、子どもが「ウォッチハウス」と呼ばれる留置場に拘束される最大期間について、上限を設けない方針を示した。発表された報告書によると、一人の子どもが留置場に拘束されていた時間は平均161時間(約6日半)だった。
留置場に関する調査は2023年8月、子どもの数が留置場の収容可能範囲を超えていたり、子どもの扱いに対する懸念を受けて実施された。
2023年当時、野党党首だったクリサフリ氏は、制度が整えば拘束期間の上限を導入するとしていたが、現政権は州内63か所の留置場について警察が行った調査の結果をふまえ、公約として掲げていた上限導入を行わない決定をした。
調査では、拘束されている少女たちが成人男性や少年と不適切に接触していたケースや、シャワーやトイレに仕切りがなかったことなどが報告された。また、一部で監視カメラが十分機能していなかったり、ネズミが発生したり、換気や温度管理が適切に行われていないことなども指摘されている。
一方、法務長官のフレックリントン氏は、「4年前にこの問題が深刻化した際、子どもが最大40日間拘束されていると判明し、このような非人道的な慣習を終わらせる提案を行った」と述べ、「72時間以内に子どもを一時的な施設へ居そうする法改正」の必要性をあらためて強調した。
ソース:abc.net.au-Queensland government refuses to set limit on time spent in watch houses by children despite LNP promise in opposition