【メルボルン26日AAP】 オーストラリアで開発された分解性プラスチックの実験的使用が行われている。低地雨林地帯での原生林の再生に役立つのではと期待されている。
重合体共同研究所(CRC)が開発したプラスチック製フィルムは、小さなグリーンハウス的環境を作り出し、中に水分を閉じ込めて植物の発芽率を向上させるという。また、苗が生長するにつれ、3~6か月の間に徐々に分解されるので、環境に優しい新素材だといえる。
分解性プラスチックの試験的使用はすでにアイルランドで行われており、多品種のトウモロコシの生長期間を延長するのに用いられている。同研究所の話では、低コストで高価値の技術なので、半乾燥地帯の森林の再生などに高い可能性を秘めているという。