【NSW7日】 オーストラリア人の約4分の3(78%)は、携帯電話やタブレットなどのデバイスに届く通知の確認を毎時間行っていることが、米アマゾンが運営するアマゾン・キンドルの調べで分かった。
調査によると、56%の人がスマホ、スマートウォッチ、ラップトップ、タブレットなどに届く通知の確認によって気が散っており、集中力を取り戻すのに苦労していると回答した。多くの人がこれらのデバイスに「つながり続ける」圧力を感じており、回答者の4分の1が平均して午後10時42分まで通知を受け取っていた。
神経科学者のマーク・ウィリアムズ博士によると、チャイム、バイブレーション、視覚的アラートなどに対し、脳は注意が必要なものだと即座に反応する」、「これにより認知制御ネットワークが活性化され、今していることから注意が削がれる」と説明。元の作業に集中力を戻すには60~90秒かかるとしている。
ウィリアムズ博士はまた、頻繁にデバイスを確認する言動は依存行動に似ていると指摘。「通知は脳内にドーパミンを分泌させ、次の通知を期待して携帯電話などを衝動的にチェックさせる」と述べた。69%の人はデバイスに届く通知の確認によって、予定よりも就寝が遅くなると答え、86%の人が通知の確認のために一日の終わりにストレスを感じていることも分かった。
ウィリアムズ博士は、多くの人が「見逃し恐怖症(The fear of missing out: FOMO)」に直面していると分析。ソーシャルメディアを絶えず確認することで「多くの人とつながっている」と感じる人は多いが、実際にはその逆だと指摘。現実の世界での交流は、SNSで流れてくる情報を追いかけるよりもはるかに満足感が得られるとアドバイスした。
デバイスの使用時間を減らす方法として、スマートフォンに内臓されているスクリーンタイムトラッカーを使い、アプリなどを一定時間だけ使用することも勧めている。
ソース:news.com.au-Common habit that proves you’re addicted to your phone