【ACT29日】 オーストラリアは人口知能(AI)の受け入れに関し、世界でも劣っているとわかった。日々の生活に浸透するAIの教育を促し、意識改革が必要とされる。
メルボルン大学が行ったAIに関する国際研究によると、オーストラリア、ニュージーランド、オランダはAIを前向きに受け入れる姿勢が世界でも最下位だった。調査は昨年11月から今年1月にかけて、47か国4万8,340人を対象に行われた。
国内でわずか30パーセントが「AIの恩恵がリスクを上回る」と考え、世界最下位だ。「AIの恩恵に気付いた」も世界の73パーセントに対して55パーセントに留まった。国内の80パーセント近くがAI使用によるマイナスの結果を懸念し、37パーセントは実際にそれを見聞きしたという。
他国との違いは、AIの教育もある。世界の5人中2人近くが公式・非公式にAIの教育を受けているのに対し、国内はわずか24パーセントだ。
特に懸念すべき項目は、職場でのAIの使用だ。国内の従業員の半数近くが、チャットGPTなど無料のAIツールにセンシティブな企業情報をアップロードするなど、企業方針に反してAIを使用したと認めている。さらに、57パーセントは正確さを確認せずにAIに頼り、AIが作成したコンテンツを自身によるものとして使った。
ソース:news.com.au -‘Falling behind’: New report reveals big AI wake up call for Australia