【NSW11日】 クリスマスの12月25日、シドニー東部のブロンテ・ビーチでバッグパッカーら大勢の若者によるビーチパーティー“孤児のクリスマス(Orphan’s Christmas)”が毎年行われている。耐え兼ねる住民らはカウンシルに禁止を求める。
昨年12月25日、多くがバックパッカーの最大1万5,000人がブロンテビーチに押し寄せ、翌日のボクシングデーはビーチはごみで溢れ、NSW州政府の介入が求められた。毎年参加者が増えるにつれ、近隣住民の怒りも増している。
5日夜に開かれたウェイバリー・カウンシルの地域フォーラムで、住民らは毎年の悪循環を断つアクションを緊急に求めた。酒類の全面禁止、ウーバーなど配車サービスの迎えを地理的に封鎖、警察官と麻薬探知犬を多数配置してパーティー参加者らに住民のメッセージを伝えるなどが提案された。
住民フォーラムは当初、「現行のまま管理なしでパーティーを開催する」「少なくとも費用9万ドルで長さ1キロメートルのフェンスを立て、アルコールなしの有料チケット制とする」など、カウンシルによる4提案のフィードバックを求める目的で開かれたが、住民らはすべての提案を退けて全面禁止を求めた。
住民のジョエル・スターラーさんは「家の外にガラスの破片、ドライブウェイには嘔吐物。家の外で性行為。近所の人は家に車を6時間も駐車された。破壊行為だ」と訴えた。
他にも「去年のクリスマスに、麻薬探知犬の到着後10分以内に自宅前をおよそ1,000人が逃走した」「家の後ろの小道が巨大トイレ化した」「けんかでノックアウトされるのを目撃した。意識が戻ってから飲酒を続けていた」との証言が上がった。
カウンシルは昨年クリスマスのパーティー管理に6万ドル、夏季の警察官配置に7万5,000ドル費やした。群衆整理やライフガード、清掃や警備費用などを住民税のみで補うべきでないとして、ネメシュ市長は正式に州政府の財政支援を求める。
これに対し州政府は、「ウェイバリー・カウンシルはビーチの駐車料金数百万ドルなど毎年莫大な収入を得る」「州内の全カウンシルがそれぞれのビーチやイベントを管理する。ウェイバリー・カウンシルも同じだ」と返した。
ソース:news.com.au – Iconic Christmas event under threat as Bronte residents demand ban on backpacker party