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NSW豪雨被害拡大 4人死亡1人不明

【NSW23 日】  NSW州中北部沿岸とハンター地域で、豪雨による死者が4人となったことが分かった。また、道路の遮断などにより約5万人が孤立している。気象庁(BOM)は、豪雨はゴスフォード、ニューカッスル、パウラ方面へと南下しており、イラワラからスノーウィーマウンテンにかけて荒れた天候が続くと予想している。

これまでに死亡が確認されたのは、タリー北東で自宅が浸水した63歳男性、ローズウッド近郊で洪水に巻き込まれたとみられる30代男性、自動車でコフスハーバーへ移動していた際に車が浸水した60代女性、ナナ・グレンで車内から発見された70代男性の4人。さらに1人が行方不明となっている。

BOMのナラモア気象予報士によると、降雨のピークはシドニー南部とNSW南東部に集中し、中北部では金曜日中、ハンター地域では午後、シドニー地域では夕方にかけて次第に弱まる見込みだ。

緊急サービス(SES)のマローン氏は、中北部沿岸部で雨量は次第に減るものの、これまでに降った雨水が下流へ流れることで、再び川などの水位が上昇する恐れがあるとして、警戒を緩めることのないよう呼びかけている。

また、ウォーターNSWによると、シドニーの主要水源であるウォラガンバ・ダムは貯水率がすでに96%に達しており、23日午後または24日朝に溢れる可能性があるとしている。ミンズ州首相は、ダムが溢れる可能性はあるもののホークスベリー地区への避難勧告は出されていないとした上で、今後状況が代わる可能性を示唆した。

さらに、豪雨の影響でブーラルー、ブーラガル、カーディフ、マッコーリー・ヒルズで1,000戸以上が停電。シドニーのオーバーン、ベラル、リドコムで約3,000戸が停電した。

電車も多くの運休が出ており、23日朝の時点でモリセット~ニューカッスル・インターチェンジ間でコックル・クリークの線路浸水により両方向で運休。サンドゲートでの洪水の影響でハンター線全線が運休し、代替バスも一部のみ運行となった。

 

ソース:news.com.au-Fourth person confirmed dead as deluge continues on NSW Mid North Coast

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