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ハンガーストライキの難民が食事開始

【ダーウィン22日AAP】   自国に強制送還されそうになったことに抗議するため、7週間ハンガーストライキをしていた難民が、弁護士が連邦政府を告訴したことで食事を開始することに合意した。

イラク・テヘラン出身の男性(33)は、4年前にオーストラリアに難民として到着。一度はコミュニティに解放されたが、難民再審査審判所はこの男性は「難民」ビザ取得の条件を満たしておらずイランに強制送還させることを決定した。現在、NT準州にあるブラディン拘留所に収監されている。

この男性の弁護士によると、男性は21日、難民ビザ申請を不当とする決定に対する告訴状を受け取ったことからハンガーストライキを止め、プロテイン・ドリンクを飲み始めた。男性はそれまで水以外のものは一切口にせず、ハンガーストライキで体重が23キロ落ち、車椅子生活となり、会話も適切にできない状態だという。

男性の弁護士は、「イランに帰国すれば間違いなく殺されると男性は信じている。そんな中でも政府は男性の状況を考慮することもなく強制送還させようとしている」と訴えた。

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