政治

学生ローン削減 法制化に向けて今週議会導入

【ACT21日】   労働党政府は今週、選挙公約であった高等教育ローン制度の見直しを議会導入する。国民およそ300万人の教育ローン160憶ドル分を抹消する。

政府は学生ローンの改革として負債の20パーセントを抹消する。平均負債額2万7,600ドルからおよそ5,520ドルが抹消され、6万ドル以上のローンを抱える人は1万2,000ドル以上の削減になる。ローン減額は国税局(ATO)が自動で行う。

さらに、低所得者が即座に返済を開始しなくて済むように、学生ローンの返済開始を現在の年収5万4,000ドルから6万7,000ドルに達した時点に引き上げる。

アルバニージー連邦首相は「22日の議会再開の際、学生ローン見直しの法制化に最初に取り組む」「教育を受けることが生涯の負債になってはならない」と話した。

議会導入後、政府は野党のグリーンズ(緑の党)または保守連合の支持を得なければならないが、両党ともに阻止はしない意向を示す。

学生ローンを20パーセント抹消しても、毎年インフレに合わせてローンも増えることから、実際の削減率は7.9パーセントと見積もられる。グリーンズは、大学とTAFEを再び無料にすべきと考える。

2021年、前保守連合政府は文系学士の料金を大幅に引き上げ、科学やエンジニアなど“即戦力ある卒業生“とされるコースの履修を促進した。実際は文系の学生数はわずかに減少したのみで、文系出身者の負債額が飛躍的に増加した。

ソース:news.com.au- Federal government to legislate student debt relief, 20 per cent cut for all HECS

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