政治

豪首相と両親団体、オーストラリア歴史の必修科目化で対立

キャンベラ 5日 - 連邦政府のオーストラリアの歴史を学校の必修科目に加えるという動きに対し、両親団体から反対が起きている。

ジョン・ハワード首相は、「義務教育の中のどこかで、オーストラリアの歴史を単独の必修科目とすべきだ。今日のオーストラリア社会を形成するのに関係してきた、英国、そしてヨーロッパの歴史、キリスト教や西洋文化の影響などをいくらか教えるべきだ。」と語った。

NSW州のThe Parents‘ and Citizens’ Association(両親と市民の団体)は、豪首相の提案に強い反対を示し、「教育者に教育は任せ、政治家は政治に専念すべき。オーストラリアの歴史と言った場合、誰にとっての歴史を意味するのか?キャプテンクックか、それともアボリジニ人の歴史なのか? 歴史を教える上では、いろいろな観点から歴史の解釈がいろいろあるということも、子供達にしっかり教えていかなければならない。NSW州では、社会学や環境学の中で歴史も教えられており、歴史教育がおろそかにされているとは思わない。」と述べた。

ビクトリア州と西オーストラリア州の両親団体は、首相の提案に賛成だが、歴史を単独科目とする案は反対している。

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